一人暮らしでは、こまごまとした生活の用事や忙しい仕事に追われて、野菜不足の食生活になってしまうことがあります。
肌荒れ・便秘・口内炎・体臭などの症状の原因になってしまうほか、ストレスやイライラの元にもなってしまいます。
また、長い目で見ると生活習慣病の原因や、免疫力の低下で風邪を引きやすくなったり、疲れやすい体質になってしまったりと、様々な不具合を引き起こしてしまいます。
一人暮らしの野菜不足解消に、最初に意識したい野菜が「緑黄色野菜の王様」とも言われる「人参」です。
一人暮らしで気になる、人参の保存方法と日持ちや、おすすめの簡単レシピなどをご紹介します。
人参に含まれる栄養素と効果は?
人参に含まれる栄養素で代表的なものがβ–カロテンです。カロテンの語源は、人参の英語名「キャロット」だと言われるほどに豊富に含まれています。
β-カロテンは老化防止/生活習慣病予防に役立つ強力な抗酸化作用がある栄養素で、体内に増えすぎる余分な活性酸素を取り除いてくれます。また、β-カロテンは、体の中で必要量に応じてビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を健康に保つ働きで免疫力の向上や、目の健康を維持するのに役立ちます。
人参に含まれる代表的な栄養素とその効果
- 生活習慣病予防/老化予防:β-カロテン
- 免疫力向上:ビタミンA
- 眼精疲労の予防:ビタミンA・ルテイン
- 美肌効果:β-カロテン・ビタミンA
- 血圧改善/むくみ予防:カリウム
- 便秘予防:ペクチン(食物繊維)
ビタミンAの皮膚や粘膜を丈夫に保つ働きには、肌荒れや肌のカサつきなどを改善してくれる効果があります。また、目の網膜を健康に保つ成分ロドプシンの生成にも関わっています。
ルテインも人参に含まれる栄養素で、目を紫外線などのダメージから目を守る作用があり、ビタミンAとあわせて目を健康な状態に保つのに役立ちます。
β-カロテンには紫外線によって発生する活性酸素を無効化して、メラニン色素の発生を抑えシミやそばかすを防ぐ働きをしてくれ、ビタミンAの肌を守る働きとあわせて、人参には美肌効果が期待できます。
カリウムには、身体の中の余分な塩分を汗や尿として排出させる作用があり、むくみの予防や血圧を下げる働きがあります。
ペクチンは人参に含まれる食物繊維の一種で、腸の状態を整えて便秘を予防解消する働きがあります。
ひと手間で日持ちが変わる!?人参のおすすめ保存方法って?
人参は、一人暮らしの野菜不足解消におすすめですが、人参は買ってきたままポンっと冷蔵庫に入れるという方も多いのではないでしょうか。
実は、ちょっとした「ひと手間」で、人参を美味しい状態に保つことが出来るんです。
ひと手間①キッチンペーパーでくるむ
人参は根菜で土の中にある状態が自然な状態です。そのため、キッチンペーパーか新聞紙でくるんで保存しておくだけで、美味しい状態が長続きします。
また、水分がついている部分から傷んできますので、くるむ前に軽く拭いてから保存するようにしましょう。
ひと手間②立てて保存する
これも同じことなのですが、土の中では立った状態が自然な人参です。そのため、保存する際にも立てて保存することで、美味しい状態を保つことができます。これは常温保存でも冷蔵庫の中でも同じです。
1本ずつキッチンペーパーでくるむのは「ちょっと面倒」と思われても、立てて保存は覚えておかないと損しますよ!
人参は冷蔵?常温?冷凍?日持ちはどう変わる?
人参の日持ちは、常温・冷蔵といった保存方法で変わってきます。また、買ってきたままの丸ごと保存と、カットした状態で保存するのでも変わってきます。
人参の丸ごと保存の場合の日持ちは?
- 常温:約1週間
- 冷蔵:約2週間~1ヶ月間
丸ごと保存の場合、冷凍はカチカチのかたまりになってしまうのでおすすめできません。
常温で1週間、冷蔵で2週間~1ヶ月といった日持ちを目安に使い方を考えましょう。
人参をカットして保存した場合の日持ちは?
- 冷蔵(カット):約3~4日間
- 冷凍(カット):約1ヶ月間
カットした人参は常温保存には向きません。冷蔵の場合には約3~4日、冷凍では約1ヶ月が日持ちの目安になります。
人参が嫌いな人にもおすすめの簡単レシピは?
人参は「緑黄色野菜の王様」と呼ばれるほど栄養満点な野菜として有名ですが、嫌いな人が多いことでも有名な野菜です。
人参嫌いの理由には大きく「ニオイ」「食感」「甘い(味)」の3つがあるようです。
いちばんのおすすめはキャロットジュース!
ニオイ・食感・甘さの人参嫌いの理由をクリアして、β-カロテンたっぷりの人参の栄養を摂るのに一番のおすすめはキャロットジュース(にんじんジュース)です。
人参ジュースを飲み続けた方の感想をいくつか拝見すると、「肌にツヤが出た」「末端冷え性にならなくなった」「疲れが出にくくなった」「風邪を引かなくなった」などの感想で、人参の効果を感じてられました。
人参が好きという方はもちろん、人参嫌いの方もぜひキャロットジュースで栄養素を摂るようにしてみましょう。
栄養吸収率が良くておすすめなのはコールドプレスジュース
野菜ジュースの中でも、栄養吸収率がいいのが「コールドプレスジュース」と呼ばれるものです。
コールドプレスジュースとは、スクリューが低速で回転して果汁を搾り出す「スロージューサー」でつくった野菜ジュースのことです。
ミキサーやブレンダーでつくるドロッとしたスムージーと違って、サラッとした舌触りの飲み心地が好評です。
また、低速で搾り出すので刃の摩擦熱で栄養素が壊れることがなく、人参の栄養をたっぷりと含んだジュースです。
そして、人間の身体は食べた野菜の栄養を全て吸収できるほどに噛み砕くことも、消化することもできません。
コールドプレスジュースは充分に搾り出された状態で、体の中に入ってきますので、消化吸収するのにも10~15分、生野菜の状態で食べる場合より3.8倍の栄養吸収率となります。
参考資料:クビンス社
人参とトマトのコールドプレスジュースのおすすめレシピ
野菜不足の予防&解消におすすめ食材の人参とトマトのコールドプレスジュースは、思った以上に甘くて美味しく、トマトの酸味が加わったさっぱりした味わいで飲み飽きません。
作り方も材料をスロージューサーに入れるだけと手軽で簡単ですし、一人暮らしにおすすめです。
材料(1人分)
- 人参…1本(200g)
- トマト…150g(通常サイズで約1個)
人参・りんご・レモンのコールドプレスジュースのおすすめレシピ
人参に含まれるβ-カロテンに加えて、美肌効果の高いビタミンCもたっぷり摂れるコールドプレスジュースのレシピです。スロージューサーに入れるときには、人参・りんご・レモンの順番で入れていきましょう。さっぱりとした味わいのコールドプレスジュースが出来ますよ。
材料(1人分)
- 人参…1本
- りんご…1/4個
- レモンスライス…1枚
手軽で簡単!パリパリ美味しい人参サラダ
人参のニオイが苦手という方でも、ごま油を使った中華風のサラダにするとパリパリとした食感で美味しく食べることができます。
人参は千切りにしてしばらく水にさらし、以下の材料を混ぜ合わせるだけで完成する手軽さ。忙しい一人暮らしでも、簡単に1品追加するのにピッタリです。
材料(1人分)
- 人参…1本
- ごま油…大さじ1
- ごま…少々
- 鶏ガラスープの素…少々
- 塩コショウ…少々
人参の栄養を美味しく手軽に摂れるスロージューサーがおすすめ
一人暮らしを続けていると、急に仕事が忙しくなったり、約束が立て込んでしまったりと、安定的に食生活をキープするのが難しい場面がありますよね。
そんな時でも、サッと手軽に野菜の栄養を補給できるアイテムとして「スロージューサー」がおすすめです。
野菜の栄養を体に吸収しやすく搾り出してくれる
スロージューサーは、その名前の通りスクリューが低速で回転するので、野菜の栄養素を熱で壊さず搾り出してくれるジューサーです。
搾りたての栄養分は、消化に良くて胃腸にも優しく、約10~15分で栄養素を体に吸収でき、必要とされている身体の部位に素早く届けられます。
簡単に言うと、生野菜だと「噛む」「消化する」の過程で人体が野菜を細かくしていくのですが、スロージューサーでつくった野菜ジュース(コールドプレスジュース)は既にその状態で、胃腸の中に入ってくるということです。
http://xn--vckfc1pmbzfcb.jp/juicer_mixer/
搾りカスまで美味しく栄養補給に活用できる
スロージューサーは、果汁と繊維質を分離してくれるマシンです。
そのため、栄養豊富な野菜ジュースはサラッとした飲み心地で美味しく味わえます。
また、残った搾りカスにも食物繊維などの成分が豊富!パンにのせて一緒に焼くだけでも美味しく野菜不足の解消に役立てることができます。
その他にも、チーズケーキの材料に混ぜても美味しいですし、コンソメで味付けしたスープに加えたり、オレンジの搾りカスはマーマレードの材料にもなります。ヨーグルトに混ぜて冷やせばフローズンヨーグルトとしても楽しめて、一人暮らしの食生活にアクセントをつけるのにもピッタリです。
一人暮らしの時短アイテムとしてもスロージューサーはおすすめですよ♪
おすすめスロージューサー
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